【プロが解説】今さら聞けないダージリンについて!飲食スタッフ様向けの注意点もご紹介

ダージリン

ダージリン紅茶。紅茶が好きであれば、誰もが知っている名前ではないでしょうか。

名前はなんとなく知っているけれど、よくよく考えると説明できないかも、という方はまあまあいらっしゃると思います。うっかり忘れてしまっている事もありますし。

そこで今回は、初心に帰ってダージリンの説明をしてみたいと思います。
あまりにオーソドックスなので、かえって掘り下げ方を悩んだのですが、やはり初心に返るということで、基本的なことを説明するかたちにします。

最後にプロ向けの注意点を記載しておりますので、ぜひ最後まで御覧ください。
(紅茶を好きでよく飲む方ほど、意外と見落としがちなポイントなのです)

「ダージリン」の基本的な知識を紹介!

今回の記事では、ダージリンの基礎知識と、こちらの5種のダージリンについて詳しく解説いたします!

左から、BOP→1st→2nd→オータムナル→ワンダーティー

「ダージリン」という名前は、この茶葉の産地でもあるインド・ダージリン地方が由来になります。
インドの北東部ネパールに近い地域がダージリン地方です。避暑地、及び観光地になっており、旅行者もたくさんいます。
この地方で作成された紅茶が、ダージリン紅茶と名乗ることができます
ダージリン紅茶の茶葉の種類は中国種で、あまり大きくない葉です。甘く清々しい香りが特徴で、1年に何回か摘まれます。

ダージリンの街並み

インドのダージリン 茶摘み風景ダージリン茶摘み風景

ダージリン紅茶のメジャーな収穫時期とは?

さて、前の項目で「ダージリンは1年に何回か摘まれます」というお話をしましたが、さらにその中でも年に3回、特にメジャーな収穫時期があります
それがこちら、

  • 春(ファーストフラッシュ
  • 夏(セカンドフラッシュ
  • 秋(オータムナル

となります。

左から、ダージリン1st→2nd→オータムナル

聞いたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしその具体的な特徴や違いを答えられる方は、意外と少ないのではないかと思います。
この3種について、簡単に説明していきます。

ファーストフラッシュ

4月ごろに摘まれて作成します。ファーストフラッシュは他のシーズンと大きく違う部分があります。濃い緑色の茶葉に製茶されます

紅茶を淹れた時の水色(すいしょく)は薄い透明な黄色、フレッシュ且つ甘い香りが特徴です。この香りを楽しむために、ストレートで何も足さずに飲むのがおすすめです。
ドイツや日本で人気があります。

セカンドフラッシュ

6月~7月に摘まれます。セカンドフラッシュは、いわゆるダージリンの王道の風味ですね。

製茶後の色は、ファーストフラッシュと違って少し茶色、または黒っぽい感じになります。正確には黒・茶色・濃い緑などが入り混じった感じの色でしょうか。飲むと甘い香りが口の中と鼻に広がります
イギリスなどではセカンドフラッシュのほうが好まれます。

オータムナル

こちらは10月~11月ごろに摘まれます。9月の雨季が終わった後のお茶です。(ちなみに雨季でも茶葉を摘まれて、「レイニーシーズン」と呼ばれたりしますが、あまり品質はよくないですね。)

オータムナルは、ファーストフラッシュやセカンドフラッシュよりは人気が少し落ちるのですが、重厚な風味が好きな人には好まれます。どちらかといえばセカンドフラッシュ寄りの風味になります。

以上、簡単に説明してしまいましたが、それぞれこのような特徴があります。
しかし、茶園別・ロット別に風味を統一させているものもありますし、上記の季節に縛られずに、色々ブレンドをして味を好みに調整したり、品質を安定させたりしている商品も多いです。

BOPについて

ちょっと違いますが、BOPについても少し説明していきます。

BOP(ブロークンオレンジペコー)

OPよりも細かいグレードです。メリットは、OPよりも強い味が楽しめるということと、蒸らし時間が短いというところと価格が安いところでしょうか。

強い味が好みの方はOPよりBOPの方を選ばれると良いでしょう。まろやかなのどごしと香りを重視される方はOPがおすすめです。

高級な「ワンダーティー」

最近はダージリンでも、いろいろな新しい試みでつくられるものも多いです。

例えば、OPタイプよりもずっと大きな見た目の茶葉を丁寧に加工したワンダーティーなどがございます。
とても価格が高く、さらに体積が大きいので輸送には不利ですが、たいへん優雅な風味を感じられるタイプのダージリンです。

ワンダーティー

このように、紅茶の中でも一番キャラクターが立っている種類がダージリンなのです。(人によって感じ方は違いますが)
みなさんも色々紅茶を飲んでいきたいと思われるならば、スタートとしてダージリンがオススメかもしれません。

ちなみにダージリンは人気があるので、ダージリンじゃないものもダージリンとてして売られることが多いのです。
それを防ぐために、100%ダージリンには工場出荷時の袋等に以下のようなマークをつけることになっています。
100%ダージリンにつけられるマーク

そして機会があれば、いつかぜひインドのダージリンに行ってみて下さい
沢山の素敵な経験ができるはずです。(世界遺産の蒸気で動くかわいい見た目のダージリン鉄道もありますし、カレーもとても美味しいですよ。)

青いカラーがかわいい「ダージリン鉄道」

ダージリンに到着する少し手前で撮影。日本では味わえない雰囲気!

【プロ向け】ダージリンの意外な注意点

さて最後に、いよいよプロ向けの注意点です。

ダージリンは、他の紅茶に比べて水色(すいしょく)の色が薄いのですが、そのことをお客様が知らない場合がかなりあります。さらに「色が薄い=風味が薄いと感じる人は意外と多いです。

その場合、お店側からなにも説明がないとお客様は無意識で風味まで薄いように錯覚してしまいがちです。提供する側としても、それはやはり防ぎたいところではないでしょうか。

ダージリンと一般的な紅茶の水色(すいしょく)比較

対策としては「ご注文ごとに直接お伝えする」のが一番よいのですが、それもスタッフ様の労力を増やすことになります。ですので、メニューに説明書きを記載することができるお店は、ぜひ色が薄いことをあらかじめ書いておいた方がよいかもしれません

書き方についても、「色が薄い」といったようなマイナスな書き方ではなく、「きれいな透明度が高いオレンジ色」や、ファーストフラッシュであれば「きれいな淡い黄色」といったようなポジティブな印象の記載をするとさらに良いかと思われます。説明を書くところがない場合は、名前のサブタイトルに「オレンジ色が特徴の」などと記す方法もあります(少し強引ですが。)

ダージリン本来の魅力を100パーセントお客様に楽しんでいただくためにも、「色が薄い」ことと「風味が薄い」ことは違うという点を、なんとか工夫して伝えていきたいところです。

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