【プロが解説】バタフライピーとマロウブルーの違いは?効能や味・香りまで徹底比較

【プロが解説】バタフライピーとマロウブルーの違いは?効能や味・香りまで徹底比較

「バタフライピーとマロウブルー、どちらも同じ色のハーブティーだけど何が違うの?」
「ハーブティーは身体に良いっていうけれど、これはなんで健康に良いのかよくわからない」

バタフライピーとマロウブルー、どちらも同じくコバルトブルーのハーブティなので、どういう違いがあるのかわかりにくいですよね。

しかし、ハーブティーの中には東洋医学で使われるほど強い効果の示すものもあります。そのため、知らないまま飲むと身体に悪影響を及ぼすことも。

正しくお茶を楽しむために、どのような効果効能があるのかを学びましょう。

この記事では、15年以上ハーブティーを扱っているプロが、愛好家の中でも話題のバタフライピーとマロウブルーの違いについて説明します。

ぜひ最後までご覧ください。

動画もございますので、そちらもぜひご覧くださいませ。

バタフライピーとは?30秒でサクッと紹介

バタフライピーとは、東南アジア、特にタイやインドなどに多く生息しているチョウマメから作られるハーブティーです。

大きく咲いた花びらが蝶に似ているマメ科の植物のため、Butterfly Pea(豆)と呼ばれていたのが名前の由来だと言われています。

コバルトブルーの色を表現するこのお茶は、現地の人の美しさを保つだけでなく、昨今では日本のインスタグラマーも愛飲するほど。

代表的な産地の一つであるタイでは、石鹸やシャンプーに混ぜられていることもあります。

バタフライピーの効能

バタフライピーにはアントシアニンという物質が含まれており、これが4つの効果効能を示すと言われています。

  1. 疲れ目の回復
  2. 美白効果
  3. アンチエイジング
  4. がんや生活習慣病の予防

それぞれについて説明します!

1.疲れ目の回復

アントシアニンには、目の網膜に存在するロドプシンという物質の再合成を促進する機能があります。

ロドプシンは光を感受する役割を持っている物質です、、光を感受したロドプシンは分解されたのちに網膜で再合成されます。

目を酷使すると、このロドプシンの再合成が追いつかなくなり、視力の低下や眼精疲労が引き起こされることも。

アントシアニンには、この再合成の機能を促進することで、ロドプシンの量を保つ効果があります。

この機能のおかげで、目の疲れを抑える効果が見込めるんですね。

2.美白効果

アントシアニンは肌の白さを保つ効果があります。

そもそも、肌はなぜ黒くなるのでしょうか。

理由としては、紫外線を浴びることでメラニンが肌の表層に溜まるからです。

私たちが紫外線を浴びると、体内にあるチロシンというアミノ酸が酸化してメラニンに変化します。

メラニンは黒い色素物質なので、これが溜まると皮膚が黒く見えるのです。

アントシアニンには酸化を抑える作用(抗酸化作用)があります。

この作用により、チロシンの酸化を防ぐことができるので、メラニンが生じるのを防げるというわけです。

3.アンチエイジング

アントシアニンには肌を若返らせるアンチエイジングの効果もあるといわれています。

私たちの肌が加齢と共にしわやたるみを帯びていく理由は、生きていく過程で活性酸素が体内に蓄積し、これが体内の物質を酸化させるからだと言われています。

これらの要因が身体に活性酸素を蓄積させる原因です。

アントシアニンは活性酸素が体内の物質を酸化するのを止めてくれるので、肌のシワやたるみが抑制されるわけですね。

赤ちゃんの肌がプルプルなのは、活性酸素が溜まっていないので、新陳代謝が頻繁に行われるからと言われています。アントシアニンをたくさん摂取することで、赤ちゃんのような肌を目指しましょう!

4.がんや生活習慣病の予防に

体内に活性酸素が溜まると、新陳代謝がスムーズに行われなくなります。代謝の異常により新しい細胞の生成が行われなくなると、がんや生活習慣病を引き起こすことも。

アントシアニンには抗酸化作用があるので、この活性酸素の蓄積を防いでくれます。これにより代謝がスムーズに行われ、体内を健康に保つことができるわけですね。

バタフライピーとマロウブルーの違いは?

青色のハーブティーの代表例として、マロウブルーも挙げられます。バタフライピーとマロウブルー、どういう違いがあるのかまとめました。

  1. 効能
  2. 葉っぱの種類
  3. 香り
  4. 歴史
  5. 産地
  6. 使いやすさ

説明していきますね!

1.効能

バタフライピーとマロウブルーの効能にはこのような違いがあります。

バタフライピー マロウブルー
疲れ目の回復
美肌美白効果
アンチエイジング
がんや生活習慣病の予防
粘膜の保護
炎症を抑える
刺激を緩和する
口臭の抑制

バタフライピーとマロウブルーの成分には大きな違いは2つあります。

マロウブルーに含まれているアントシアニンの量は、バタフライピーよりも少ないです。量が少ないことにより、疲れ目の回復等の効果効能はあまり見込めません。

しかし、マロウブルーは粘液質が多く含まれています。飲むことで風邪による喉の痛みや腫れ、消化器官の炎症を緩和することにつながることも。
肌に塗ることで、傷を癒したり皮膚の炎症や湿疹に効果があると言われており、肌を柔らかくする美容効果もあると考えられています。

また、タンニンも多く含まれているので、口臭の抑制にもつながりますね。

2.葉っぱの種類

それぞれのハーブティーは茶葉に使う植物が異なります。
バタフライピーはチョウマメ、マロウブルーはウスベニアオイという花の葉を使い、淹れることができます。

ウスベニアオイはヨーロッパを原産とするアオイ科の植物です。日本には、江戸時代に観賞用の植物として初めて持ち込まれました。

花びらが淡いピンク色をしているため、日本では薄紅葵(ウスベニアオイ)と呼ばれるようになったと言われています。

3.味

バタフライピーもマロウブルーも、味はそこまで強くなく、人によっては何も感じないことも。どちらのハーブティーも、アレンジをするのが一般的です。

バタフライピーにはこれらをお茶の中に加えて飲むのが一般的な飲み方です。

マロウブルーは茶葉をブレンドして淹れるのが一般的。

他の茶葉もブレンドすることで、おいしさが引き立ちます。

このように、どちらのハーブも他のフルーツや茶葉とブレンドするのが一般的なので、自分の好みにあった飲み方を見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。

4.香り

どちらのハーブティーも香りは強くないです。特にバタフライピーは、香りがほとんどありません。

そのため、どちらもドライフルーツやハーブと合わせて嗜む人が多いです。

5.歴史

バタフライピーの歴史はとても長いです。

インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、精神安定や鎮静に用いられるハーブとして何世紀にもわたって使用されてきました。

タイでは、2500年以上前からハーブを「食」「薬」「美容化粧品」として使ってきた歴史があり、バタフライピーもその中に含まれています。

また、バタフライピーが東南アジアで愛されていたのに対して、マロウブルーは主にヨーロッパで親しまれてきました。

葉や茎は野菜として、花や根はお茶として、古代ギリシャ・ローマ時代から多くの人々に利用されてきました。

モナコの元王妃であるグレイス・ケリーも日常的に愛用したほどです。

6.産地

バタフライピーは、タイやインドなどの東南アジアに多く分布しており、この地域から輸入されています。

マロウブルーは世界中に分布しているので、代表的な産地はありません。

7.使いやすさ

バタフライピーは扱いやすく、きれいな青色が持続しやすいのが特徴です。一方で、マロウブルーは色がなかなか安定しません。

マロウブルーは蒸らし時間の違いで黒っぽくなったり、透明になってしまうことも。また、保存している間に色が変わることもあります。

その点、バタフライピーは安定して色が出せるので、扱いやすいです。

バタフライピー・マロウブルーを飲むときの注意点

バタフライピーは多くのアントシアニンが含まれており、抗酸化作用が強いハーブティーです。

抗酸化作用の強いものを妊娠後期に多く摂取すると、胎児の欠陥が狭まったり閉じたりする「胎児動脈菅早期収縮」が引き起こされるという説もあります。

ただし、バタフライピーについて、具体的な検証結果があるわけではありません。そのため、影響がないともいいきれないので、心配な方はお医者さんに相談してください。

マロウブルーは、通常の範囲で飲む分には大きな注意点はありません。ただし、粘液質の成分によって、薬の吸収が遅れる可能性があります。
そのため、薬を摂取する前後には、マロウブルーを飲まないようにしましょう。

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まずはお得なサンプルセットをご用意していますので、弊社の茶葉の味を確かめていただければ幸いです。ご連絡をお待ちしております。

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