皆さまこんにちは！お茶の葉楽（ようらく）です。

最近、健康志向の高まりとともに、飲料市場でフレーバーウォーターや機能性飲料が大きな注目を集めています。「お茶以外の飲み物がこんなに多様化しているけど、うちの店ではどう活かせる？」と感じている飲食店の方も多いのではないでしょうか。

今回は、米国・カナダで急成長中のフレーバーウォーター市場の最新動向をもとに、飲食店経営に役立つヒントや、お茶とのコラボレーションの可能性について考えてみたいと思います。

フレーバーウォーター市場の急成長と背景

米国の調査会社によると、現在2,800社以上もの企業がボトルウォーターを販売しており、従来の「ただの水」から「低カロリー」「ビタミン強化」「天然フレーバー」など、多彩な商品が登場しています。特にフレーバーウォーターは2025年には約180億ドル規模、今後10年で年平均9.6%もの成長が見込まれているとのこと。北米市場を中心に、健康志向・機能性志向の消費者ニーズが急速に高まっているのが特徴です。

この背景には、肥満対策や砂糖摂取量の削減といった社会的な動きも大きく影響しています。従来の清涼飲料水やジュースに代わる「ヘルシーで飲みやすい選択肢」として、フレーバーウォーターや機能性飲料が選ばれるようになってきました。

飲食店にとってのチャンスと課題

こうした市場の変化は、飲食店にも新たなヒントを与えてくれます。例えば、これまで「お茶」「水」「炭酸飲料」程度だったドリンクメニューに、フレーバーウォーターや機能性ドリンクを加えることで、健康志向のお客様や新しい体験を求める層にアプローチしやすくなります。

一方で、競合も激化しています。単に「流行っているから」と取り入れるだけでは、他店との差別化は難しいかもしれません。そこで大切なのは、自店ならではのストーリーや組み合わせを考えること。たとえば、国産のお茶をベースにした自家製フレーバーウォーターや、季節の果物・ハーブを使ったオリジナルブレンドなど、工夫次第で魅力的なメニューが生まれます。

お茶×フレーバーウォーターの提案

実は、お茶とフレーバーウォーターの相性は抜群です。お茶の自然な風味に、ほんのりフルーツやハーブの香りをプラスすることで、「飲みやすさ」と「健康感」を両立した新しいドリンク体験が提供できます。たとえば、麦茶にレモンやミント、ほうじ茶にオレンジピール、緑茶にベリーエキスなど、アレンジの幅は無限大です。

また、プロバイオティクス（乳酸菌）や蜂蜜など、機能性素材を加えることで、さらに付加価値を高めることも可能。最近では「お茶×発酵ドリンク」や「お茶×スーパーフード」など、健康志向の新提案が注目されています。

• 季節限定のフレーバーウォーター（例：夏は柑橘、冬はジンジャー）
• お茶ベースのノンアルコールカクテル
• デザートとのペアリング提案

現場で活かすためのポイント

実際にメニュー化する際は、原価やオペレーションのシンプルさも大切です。大がかりな設備投資をせずとも、既存のお茶やフルーツ、ハーブを活用すれば、手軽に始められます。店頭POPやSNSで「健康志向」「低カロリー」「自家製」などのキーワードを訴求するのも効果的です。

また、スタッフが自信を持っておすすめできるよう、試飲やストーリー共有の機会を設けると、現場のモチベーションアップにもつながります。

まとめ：お茶の新しい可能性を広げよう

フレーバーウォーター市場の拡大は、お茶業界や飲食店にとっても大きなチャンスです。「お茶×機能性」「お茶×フレーバー」という発想で、これまでにないドリンク体験を提案してみませんか？お客様の健康志向や多様なニーズに応えることで、店舗の魅力アップにもつながるはずです。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう！