皆さまこんにちは！お茶の葉楽（ようらく）です。

日々の営業や仕入れに追われるなか、「世界のお茶業界で今、何が起きているの？」と気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、2024年10月初旬に話題となったお茶関連の国際ニュースを、飲食店経営者の皆さまにも役立つ視点でまとめてご紹介します。原料調達や健康志向メニューのヒントになる情報も盛り込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。

米国東海岸・湾岸港のストライキ終結と業務用お茶調達への影響

2024年10月、米国の港湾労働者によるストライキが東海岸と湾岸地域で発生し、一時は物流の混乱が懸念されました。しかし、無事にストライキは終結し、港の稼働が再開されています。

この動きは、海外からお茶を輸入している飲食店や卸業者にとって安定した原料供給を確保する上で非常に重要なニュースです。特に、米国経由で仕入れている茶葉や関連商品がある場合、今後の納期や価格動向に注目しておきたいところです。

一方で、こうした物流リスクをきっかけに、複数の仕入れルートを検討したり、在庫管理を見直す動きも広がっています。飲食店の皆さまも、今後のリスクヘッジとして「複数産地のお茶を扱う」「ローカル業者との連携を強化する」などの対策を考えてみてはいかがでしょうか。

ネパールの記録的洪水とお茶生産への影響

同じく10月、ネパールでは記録的なフラッシュフラッド（突発的洪水）が発生し、農業全体に大きな被害が出ました。ただし、現地のお茶生産者の多くは深刻な被害を免れたと報告されています。

ネパール産のお茶は、近年その品質と個性が注目されており、特に紅茶やグリーンティーを扱う専門店では人気が高まっています。今回の洪水による供給不安が一部で懸念されましたが、現時点では大きな価格高騰や流通ストップには至っていません。

とはいえ、気候変動リスクが世界各地の農業に影響を与えていることは事実です。今後も産地情報や現地の状況を定期的にチェックし、仕入れやメニュー開発に活かすことが大切です。

お茶の健康効果：脳卒中リスク低減を研究チームが再確認

最新の研究で、お茶の摂取が脳卒中リスクの低減に寄与する可能性があることが示唆されました。ある研究チームによると、定期的にお茶を飲む人は、そうでない人に比べて脳卒中発症のリスクが低い傾向があると報告されています。

健康志向が高まる現代において、こうした知見は飲食店のメニュー提案において参考になる要素の一つと言えるでしょう。たとえば、「健康を意識したランチセットにお茶を組み合わせる」「ヘルシーデザートとペアリングする」といった、お茶を活かしたメニュー提案が注目されています。
（※なお、弊社としてはお茶の健康効果について医学的な断定は避けておりますので、あくまでも一部の研究事例や話題としてのご紹介までにとどめさせていただきます。）

また、店頭POPやメニュー説明などで「お茶にまつわる話題」を自然に取り入れるだけでも、お客様の関心を引くきっかけになります。こうしたアプローチは、リピーターの獲得や客単価アップにもつながるため、無理のない範囲で工夫されてみてはいかがでしょうか。

まとめ：お茶業界の動向を経営に活かすポイント

今回ご紹介したように、世界のお茶業界は物流・気候・健康志向といったさまざまな要素が複雑に絡み合っています。情報をキャッチし、柔軟に現場へ活かすことが、これからの飲食店経営や業務用お茶ビジネスの大きな強みとなるはずです。

「お茶でちょっと特別な体験を」――そんな気持ちを込めて、今後も最新情報や現場で使えるヒントを発信していきます。それでは、また次回の記事でお会いしましょう！